その背景を読む
久しぶりに本の紹介。
著名な写真家の代表作はどのようにして 選ばれた のか
を検証する一冊です。
撮影
→フィルム現像
→ベタ(インデックス)を焼く
モノクロフィルムでの撮影&プリントの醍醐味がまさにこれ。
撮ったときに感じていた感動を物理的に再現し
多くのカットの中から選んだ1枚を本焼きする。
なぜそれを選んだのか
なぜ他を没にしたのか
そんな写真家たちの胸のうちを探る
ステキ(ちょっとイヤミw)な本です。
時代背景や写真家自身の事情を絡めて紹介されているので
ドキュメンタリーな本といっても過言ではありません。
背面のモニターを見て
撮ったその場の判断で消去 or 保存してしまう
そんな味気無い現代には得られない思考のラビリンス。
利便性を追求する代わりに、思考のチャンスを逸している。
そんな気がします。
デジタルで写真を撮りたくない理由はこんなところかもしれません。
ぜひぜひ覗いてみてください
↓
うつわ屋ゆらり堂
by yurai-dou
| 2011-02-26 21:44
| 日々の泡